100のことばより1つのハグ。

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先週末は、家族みんなで和歌山へ1泊2日の旅行をしました。

その旅行が終わり三重の実家に戻った翌朝。

 

めずらしく先に目覚めたさとちんが、寝起きの僕にこう言った。

 

『今、おかあさんがハグしてくれたんだけど、すごく良かった。』

『あなたもハグしてきたらいいわよ。』

 

僕は、『そんなことできないよ。恥ずかしくて。』と心の中でつぶやいた。

 

世の中には、ハグをする家族もいるだろうけど、僕たちはそういう家族じゃなかった。

極めてふつうのどこにでもある田舎の超日本人的家族。

 

僕個人としては、昔はハグなんてしなかったけど、

今は友達とはふつうにハグをする。会った時、別れる時、当然のようにハグをしている。

さとちゃんとも家を出るとき、帰ったとき、毎日ハグしてる。

 

だから、ハグには慣れてるんだ。

でも、うちの家族にはそんなことをしたことなかった。

 

去年の結婚式の時、式の中で両親とハグをしたことはあった。

それがぼくの中にある記憶の最初で最後のハグ。

幼い頃を除けば、それ以前もそれ以後も両親とハグはしてなかった。

 

そんな両親と僕だったけど、さとちんの一言を聞いて今回はなんだかハグをしたい気がしてきた。

 

照れくさくてしょうがないし、家族がどんなリアクションをするのかも怖いけど、なんだかハグしたい気がしてきたんだ。

 

・・・

 

いよいよ実家を出発する時間になった。

家の外まで見送りに出てくる おとんとおかんとばぁちゃん。

 

臆病なぼくは、さとちんに先陣を切ってもらうことにして咄嗟に、『さとちゃん、ハグしたら??』とつぶやいた。

 

さとちんは、おとん、ばぁちゃん、おかんの順でハグをした。

 

そして、そのあとをおって、ぼくも同じ順序でハグをした。

 

おとんは、『外人みたいやなぁ』と照れながら、とても嬉しそう。

ばぁちゃんは、『よそに見られたら恥ずかしい』と照れながら、嬉しそう。

おかんは、『またおいでよ』といつもの言葉で、嬉しそう。

 

 

あ~。なんだかすごく良かった。

 

すこし勇気のいるコトだったけど、ハグして本当によかった。

 

”ハグは100の言葉をこえる。”

 

そんなことを感じた。

 

ハグっていいもんですねぇ。

 

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家族でハグしあえる日本になったら、たたでさえあったかいこの国が、もっともっとあったかい国になる。

 

そんな気がしました。

 

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